ファンマーケティング

UGCとは?成功事例をもとにマーケティングに重要な理由を解説

UGCとは、一般の消費者自身が作成したコンテンツを指し、商品やサービスの認知向上につながります。SNSは拡散力が高く、一般ユーザーが生成したコンテンツであるUGCは消費者に同じ目線からの意見を与えることができます。このように、UGCをマーケティングに活用できれば、販売促進に有効なことに加え、ブランド価値の向上や企業のファン育成にも効果的ですが、ポジティブなUGCだけが発信されるわけではないという注意点も存在します。この記事では、総合的なファンマーケティング支援を提供する株式会社ファン・マーケティングが、UGCを用いたマーケティングの実際の成功事例をもとに、メリットや注意点について解説します。

この記事に向いている人
  • UGCについて基本的な知識を身に付けたい方
  • UGCマーケティングの成功事例を知り、自社で実践できるか検討したい企業様
  • UGCマーケティングを行う際の流れや注意点を知りたい企業様

UGCとは?

UGC(User Generated Content)とは、一般の消費者自身が作成したコンテンツを指します。主にSNSや口コミサイトなどで作成・発信されるもので、テキストだけでなく画像や動画もUGCに含まれます。

UGCは消費者の目線で発信された意見であるため、ほかの消費者から高い信頼を得やすいという特徴があります。そのため、商品の比較検討や購買の意思決定に大きな影響を与えることが多く、近年ではマーケティング施策の一環としてUGCを活用する企業が増えています。UGCを活用した施策は、「UGCマーケティング」と呼ばれることもあり、UGCを活用して、商品の認知拡大や購買促進につなげるマーケティング手法のことを指します。続いて、UGCと類似する用語との違いを見ていきましょう。

UGCと類似する用語との違い

マーケティング用語には、しばしばUGCと誤認されているものがあり、IGC、CGM、VOCなどが挙げられます。それぞれの違いについて解説していきます。

用語名

概要

UGC

一般の消費者自身が自発的に作成したコンテンツ

IGC

企業がインフルエンサーに依頼して制作してもらうコンテンツ

CGM

ユーザーが個人的な意見や感想を述べられる媒体のこと

VOC

意見、要望、不満などの顧客の声のこと

IGCとの違い

「企業からの依頼があるかどうか」という点に、UGCとIGCの違いがあります。IGC(Influencer Generated Contents)は、企業がインフルエンサーに依頼して制作してもらうコンテンツのことです。一方、UGCは、一般の顧客が自発的にSNSやネット上で商品について言及するコンテンツを指します。

CGMとの違い

CGMは、ユーザーが個人的な意見や感想を述べられる媒体そのものを指すのに対し、UGCはユーザーによって作成された一つひとつのコンテンツを指すという点で、UGCとCGMは異なります。

CGM(Consumer Generated Media)とは、ユーザーの投稿によって成り立つメディアのことです。代表的な例としては、YouTube・Instagram・Xなどが挙げられます。これらのメディアは、ユーザーが作成・投稿するコンテンツがあってこそ成り立つため、ユーザーの参加が不可欠です。

VOCとの違い

VOC(Voice of Customer)とは、言葉の通り顧客の声を指します。SNSやレビューサイトで発信されるユーザーの意見だけでなく、アンケートやインタビューを通じて得られる感想や要望もVOCに含まれます。つまり、VOCは顧客からのあらゆるフィードバックを指し、VOCの種類の1つがUGCといえます。

UGCと混同されやすい言葉

UGCマーケティングのメリットとは?

UGCマーケティングのメリットは、販促に有効な手段であるのに加え、ブランドの価値そのものを向上させる要素も併せ持っていることです。具体的なメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • ユーザー視点の信頼性の高い情報発信ができる
  • 企業やブランドの認知度向上・ファン育成につながる
  • 広告コストを削減できる
  • ユーザーの意思決定の後押しをする
  • 商品やサービスの改善点が発見できる

それぞれ詳しく紹介します。

ユーザー視点の信頼性の高い情報発信ができる

UGCは、実際に商品やサービスを利用したユーザーが発信するため、企業公式の広告よりも圧倒的に信頼性が高いというメリットがあります。Bazaarvoiceの調査によると、商品の購入前にSNSでレビューや口コミなどのUGCを探して参考にする人は47%に上り、利害関係のない第三者のリアルな声や体験談が多く共有されることで、消費者の共感や納得感を深めます。その結果、ブランドイメージや商品の価値が、消費者によりリアルに伝わりやすくなります。

企業やブランドの認知度向上・ファン育成につながる

UGCの拡散力によって、これまでリーチできなかった潜在顧客層にも自然に情報が届きます。SNSや口コミを通じてユーザー同士のコミュニケーションが活発になり、企業と消費者との心理的な距離も縮まります。ポジティブなUGCを作成した場合、共感性やロイヤリティの高まりが、企業の継続的なファン育成やブランドへの愛着強化につながり、ユーザー自身がUGCを作ることで、ブランドへの理解や愛着がさらに深まります。

広告コストを削減できる

UGCは、ユーザー自身のリアルな体験にもとづくため信頼性が高く、企業が制作する広告よりも自然に受け入れられやすい特徴があります。さらに、多くのUGCはSNS上で発信されることで拡散されやすく、ポジティブな発信であれば広告以上の宣伝効果を生むこともあります。

こうした“信頼される情報”と“拡散力”によって高い宣伝効果が期待でき、宣伝色が薄くリアルな投稿は、広告疲れが進む現代において、より高い注目度と拡散力を持っているため、企業側は高額な広告制作に頼らずとも認知獲得が可能になり、結果として広告コストの大幅な削減につながります。

ユーザーの意思決定の後押しをする

米国のStackla社の調査では消費者の約79%がUGCを購買意思決定の後押し材料として認知しています。実際のレビューや体験談を通して不安が解消され、安心感が得られることで、商品やサービスの最終的な選択をサポートします。「他の人も満足している」という信頼が、購入の決め手になることも多くあります。

商品やサービスの改善点が発見できる

UGCから得られる顧客のリアルな声や意見は、商品やサービスの新たな改善点やニーズの発見につながります。企業が直接知り得ない気づきを収集できる点も大きな強みです。これにより、よりよい顧客体験の創出や商品改良、マーケティング施策の精度向上に活かすことができます。また、収集した情報を適切に活用するためには、高度なマーケティング視点と適切な戦略策定が欠かせません。そのため、マーケティングの専門会社に相談することも検討してみましょう。

株式会社ファン・マーケティングへのご相談はこちら

UGCマーケティングのメリット

UGCを活用したマーケティングの成功事例8選

UGCを集め、活用することで、商品の認知拡大や購買促進だけでなく、ブランド価値向上にもつながります。以下のように企業はさまざまな手法でUGCを収集し、マーケティングに活用しています。

企業

戦略

シャープ

公式Xアカウントによるユーザーとの関係性強化

スノーピーク

自社ECサイト・公式SNSでのレビュー投稿促進・顧客参加型ブランド体験

キリンビール

公式Instagramでの独自ハッシュタグを用いた投稿促進

トヨタ自動車

公式Instagramでの独自ハッシュタグキャンペーン・自社サイト掲載によるユーザーとの関係性強化

ベースフード

SNS上のUGCを自社サイトにて掲載・ファンコミュニティの強化

Francfranc

公式Instagramアカウントに加えてUGC専用アカウントを作成・独自ハッシュタグを用いた投稿促進

JTB

公式Instagramでの独自ハッシュタグキャンペーン・関係性強化

株式会社ベネッセ

コーポレーション様(自社事例)

Instagram・Facebookアカウントの立ち上げと運用をサポートし、収集したUGCを二次利用

シャープ

シャープは、メーカーとしての知名度がある一方で、他社との差別化や若年層へのブランド想起低下という課題を抱えていました。この課題に対し、公式Xアカウントで、一般的な企業らしからぬ親しみや共感を呼ぶ投稿や、ユーザーから寄せられる製品の投稿・発言へのユーモラスかつ迅速な反応を積極的に行ったUGCマーケティングの成功事例です。

日常会話を交えたり、ユーザーとのやり取りを通じてUGCが自然と発生する場を作り出し、従来は広告的だった発信から消費者との双方向コミュニケーションへと転換しました。こうした戦略の結果、SNS上で多くのUGCが生まれ、シャープ製品の魅力がリアルかつ親しみやすい形で拡散されました。

同アカウントは若年層を中心に支持を集め、UGCをきっかけとした話題化、口コミ効果、好感度・認知度の大幅な向上などの成果を得た事例でもあります。なかでも、ユーザーの声を直接拾い上げる姿勢が、ブランドイメージの刷新とエンゲージメント向上に大きく貢献しました。

課題

他者との差別化・若年層へのブランド想起低下

UGCの活用方法

公式Xアカウントで親しみや共感を呼ぶ投稿や、ユーザーの投稿へのユーモラスな反応を行った

UGCマーケティングの成果

・ブランドイメージの刷新とエンゲージメント向上
・Xのフォロワー増加

出展:https://x.com/SHARP_JP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

スノーピーク

スノーピークは、長年にわたり熱心なキャンプ愛好者層から高い支持を得てきた一方で、店舗を中心とした接点に依存しており、オンラインでも「人間味のあるブランド体験」をどのように再現するかが課題となっていました。

この課題に対し、スノーピークは自社ECサイトにUGCマーケティングツールを導入。購入ユーザーにレビュー投稿を促すとともに、Instagram上の写真をEC内で活用するなど、ユーザー自身が語るリアルな体験を可視化しました。さらに、Facebookではスタッフが直接回答するQ&A機能を設け、オンライン上でも店舗に近い対話型の顧客体験を構築するUGCマーケティングの成功事例です。

UGCを通じて商品レビュー数は競合他社の約10倍に達し、導入から1年でEC売上全体の約19%がUGC経由となりました。レビューを閲覧したユーザーの購買率も、非閲覧層を大きく上回る結果に。さらに、レビューや投稿をきっかけにオンラインコミュニティが活性化し、「ブランドと共に生きるライフスタイル」を共有する文化が形成されました。

このUGC活用により、スノーピークはブランドが一方的に発信する従来のモデルから脱却し、ユーザーと共創しながら信頼とロイヤルティを深める仕組みを確立しました。結果として、UGCを中心とした顧客参加型のブランド体験が、スノーピークらしい温かみのあるブランド価値をさらに高めることにつながりました。

課題

オンラインでのブランド体験の再現(店舗での接客に依存していた)

UGCの活用方法

ECでレビュー投稿を促し、Instagram投稿をECに活用し、Facebookでスタッフが回答するQ&Aを実施

UGCマーケティングの成果

・レビュー数が競合の約10倍
・導入から1年でUGC経由売上19%
・オンラインコミュニティの活性化

出展:https://www.facebook.com/groups/352667321601454?locale=ja_JP

出展:https://ec.snowpeak.co.jp/

キリンビール

キリンビールでは、若年層を中心とした新規顧客との接点拡大が課題となっており、Instagram公式アカウント開設当初は投稿の質や量が十分に確保できず、消費者とのコミュニケーションが思うように生まれていませんでした。

この課題に対し、UGC(ユーザー投稿写真・エピソード)の活用へと舵を切り、「#きょうのキリン」などの独自ハッシュタグを設置。ビールと料理の組み合わせや自宅でのくつろぎ時間など、ユーザー自身が投稿するリアルな利用シーンを許諾・収集し、公式投稿やストーリーズで積極的に紹介するUGCマーケティングの成功事例です。

こうした取り組みにより、運用工数の大幅削減を実現しながら、投稿素材数は倍増。ハッシュタグを通じてユーザー同士の情報共有も促進されました。さらに、UGCを活用した投稿は通常投稿に比べてエンゲージメント率が約135%と高く、購買意欲にも好影響を与えているという実感が得られています。

企業側のプロモーション色を抑えることで、ファン同士が自然な体験を共有し合う場が形成され、ブランドへの親近感とエンゲージメントが着実に高まりました。結果として、UGCを中心とした「共感と循環」の好サイクルを構築し、キリンビールらしい生活者目線のブランド発信を確立した事例です。

課題

若年層との接点拡大と、Instagramでの投稿量・質の不足

UGCの活用方法

独自ハッシュタグ「#きょうのキリン」でUGCを収集し、投稿やストーリーズで積極的に紹介

UGCマーケティングの成果

・投稿素材数が倍増・運用工数削減
・UGC投稿のエンゲージメント率約135%

出展:https://www.instagram.com/p/Cf_Da4Wh7nQ/?img_index=1

トヨタ自動車

トヨタ自動車は、従来の広告やメーカー発信だけでは伝えきれない「愛車への想い」や「ユーザー目線での車の魅力」をより広く共感・共有してもらうことを目的に、UGCを活用したマーケティングに取り組みました。

公式Instagramアカウントでは「#トヨタグラム」ハッシュタグキャンペーンを展開し、ユーザー自身が愛車との日常や旅のワンシーンを自由に投稿できる環境を整備。選ばれた投稿は公式サイト「みんなのトヨタグラム」に掲載され、写真から車種別・テーマ別にコンテンツが拡充されました。さらに、サイト内には試乗予約や見積依頼へとスムーズにつながる導線も設計され、UGCをマーケティング資源として有効に活用する仕組みが整備されています。

その結果、ハッシュタグ投稿数は年々増加し、2022年は累計40万件を突破、現在では93万件以上に達しています。UGCをきっかけとしたリアルな顧客体験の共有が拡大し、ブランドへのロイヤリティやエンゲージメントが顕著に向上しました。加えて、ユーザー同士の交流や共感が生まれ、新たなファン層の獲得や購買行動の促進にもつながっています。

広告では表現しきれない多様なドライバーの姿や家族との時間、さまざまな利用シーンを可視化したことで、ブランドイメージと実際の購買体験を有機的に結びつけることに成功。UGCを通じて生活者のリアルな声をブランド価値の中心に据えた、先進的なUGCマーケティングの成功事例です。

課題

メーカー発信だけでは伝わりにくい「愛車への想い」やリアルな魅力の共有が不足

UGCの活用方法

「#トヨタグラム」で投稿を募集し、選定UGCを公式サイトに掲載し試乗予約などへつながる導線も設計

UGCマーケティングの成果

・ハッシュタグ投稿数80万件超
・ロイヤリティ向上
・新たなファン層の獲得と購買促進

出展:https://toyota.jp/info/toyotagram/

出展https://www.instagram.com/explore/search/keyword/?q=%23%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0

ベースフード

ベースフード株式会社は、完全栄養食「BASE FOOD」を展開する食品ブランドです。新しい健康習慣を提案する一方で、「実際にどのように日常に取り入れるのか分からない」「継続できるか不安」といった新規顧客の心理的ハードルが課題となっていました。

この課題に対し、同社は自社ECサイトのLPや商品ページに、InstagramなどSNS上のUGC(利用者による食事シーンやリアルなおすすめ投稿)を積極的に掲載。既存ユーザーには購入体験のSNS投稿を依頼し、UGCの収集・許諾・活用フローを整備しました。さらに、UGC評価が高い投稿を目立つ位置に配置することで、「自分にもできる」という具体的な生活イメージや継続意欲を生み出す仕掛けを構築しています。

UGC活用後は、LP上のCVR(コンバージョン率)が最大1.24倍に向上。LTV(顧客生涯価値)においてはROIが380%を記録するなど、疑問や不安がUGCによって解消され、顧客の継続率も向上しました。購入後もコミュニティへの参加や紹介が増え、ブランド体験の拡大とファン層の拡充にも成功しています。完全栄養食という新しい商品カテゴリに対し、消費者のリアルな声を信頼コンテンツとして活用することで、UGCがブランド成長と売上拡大の鍵となった成功事例といえるでしょう。

課題

「どう取り入れるかわからない」「続けられるか不安」など新規顧客の心理的ハードル

UGCの活用方法

ECサイトにSNSの食事シーン投稿を掲載し、UGC収集・許諾フローを整備して高評価UGCを目立つ位置に配置

UGCマーケティングの成果

・CVR最大1.24倍
・ROI380%
・継続率向上とコミュニティ活性化

出展:https://basefood.co.jp/

Francfranc

Francfrancは、若年層を中心に高い認知を得ていたものの、SNS上でのブランド認知拡大や、実際の生活空間における商品イメージの訴求、レビュー不足といった課題を抱えていました。

この課題に対し、同社はInstagram公式アカウントに加え、UGC専用アカウント「Francfranc Life」を運用。ユーザー投稿をハッシュタグ「#francfrancのある生活」などで募集し、収集したUGCを自社ECサイトやSNSで積極的に紹介しました。さらに、各種キャンペーンやインセンティブを設計することで、参加のハードルを下げる施策も展開。加えて、「お客様投稿」と公式投稿を明確に区別して掲載することで、共感や親近感が高まる仕組みを強化しました。

その結果、TikTokとInstagramを合わせて1億1,500万件を超える圧倒的なUGCが蓄積され、ユーザーの商品理解や購入意欲が大きく向上。「自分も真似したい」と思わせる投稿設計により、ユーザー発信主体のブランドコミュニティの醸成と購買促進にも成功しています。UGCを通じて、生活者のリアルな視点をブランド価値の中心に据えた、SNS時代におけるUGC活用の先進的な取り組みといえるでしょう。

課題

SNSでの認知拡大・商品イメージ訴求・レビュー不足

UGCの活用方法

UGC専用アカウントを運用し、#francfrancのある生活 でUGCを収集しECやSNSで積極紹介

UGCマーケティングの成果

・1億1,500万件超のUGCを獲得
・商品理解と購入意欲が向上
・ブランドコミュニティが醸成

出展:https://www.instagram.com/francfranc_life/

JTB

JTBは大型旅行会社として高い認知を誇る一方で、一方向的な情報発信が中心となり、一般消費者のリアルな旅行体験の共有や共感、ブランドへの親近感の醸成が課題となっていました。

この課題に対し、同社はInstagram公式アカウントにて「#joytb」「#JTB思い出シェア」「#マイトリ」など複数のオリジナルハッシュタグを制定。SNS上で一般ユーザーが旅の思い出写真やエピソードを自由に投稿できるUGCキャンペーンを定期的に展開しました。参加者にはフォロー&投稿によるインセンティブ(抽選で旅行クーポンや記念品プレゼント)を設け、大量の旅行体験UGCを集約。公式アカウントや特設ページでも紹介することで、投稿時にはイベントやアクセス詳細情報も案内し、旅先の魅力やリアリティをより強く訴求しました。

UGC投稿によって、独自の旅行体験や観光スポット情報が多様な視点でSNS上に拡散されました。カタログ的な情報発信から、ユーザー主体のリアルな旅行体験・口コミへと転換したことで、旅行意欲を刺激し、JTBサイトや新規ツアーへの送客も促進されました。UGCを活用することで、旅行体験を共有できるブランドという価値が浸透。ブランドへの支持や共感、新規顧客との接点の拡大、SNS上でのコミュニケーション量の向上といった成果を上げています。

課題

一方向的な発信が中心で、リアルな旅行体験共有や共感・親近感の醸成が不足

UGCの活用方法

複数ハッシュタグで旅行体験UGCを募集し、インセンティブ付きキャンペーンで大量投稿を集約・紹介

UGCマーケティングの成果

・旅行体験が多様な視点で拡散
・旅行意欲の刺激・新規顧客接点とSNSコミュニケーションが増加

出展:https://www.instagram.com/jtb_jp/

株式会社ベネッセコーポレーション様(自社事例)

株式会社ベネッセコーポレーションが運営する「未来の学びプロジェクト」のオンライン対話型ライブレッスン「みらいキャンパス」では、ユーザーとのタッチポイントを増やすために、InstagramとFacebookのアカウント立ち上げと運用を実施しました。ターゲット層へのヒアリングをもとにSNS施策を展開し、競合アカウントを分析したうえで運用方針や投稿内容を設計したことで、UGCの創出とマーケティングへの活用に成功した自社事例です。

株式会社ファン・マーケティングでは、コメントやDMの確認・一次対応までを代行し、ご担当者様の負担を軽減しました。さらに、UGC創出を目的に株式会社CREAVEのアンバサダーサービスを活用し、30名のアンバサダーによる投稿を実施しました。その結果、受講の様子を撮影した312枚の写真と38件のUGC投稿が生まれました。特に、保護者が撮影した写真には、子どもたちが講師と楽しそうに対話しながら学ぶ姿が写し出され、みらいキャンパスの魅力を自然に伝えるコンテンツとなりました。

これらのUGCは、講座のサムネイルや口コミ記事、Instagram投稿などに二次利用され、より多くのユーザーとのつながりを生み出すマーケティング施策として成果を上げています。

ファン・マーケティングでは、UGCを「集めて終わり」にせず、収集・分析・戦略策定・活用までを一貫してサポートします。UGCを活用したマーケティングに課題を感じている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

課題

ユーザーとのタッチポイント拡大とUGC創出・活用の強化が必要だった

UGCの活用方法

SNSアカウント運用とコメント対応を実施し、アンバサダー30名による投稿でUGCを創出・収集

UGCマーケティングの成果

312枚の写真と38件のUGC投稿が発生し、サムネや口コミ・投稿に二次利用して接点が拡大

株式会社ベネッセコーポレーション様の事例詳細はこちら

株式会社ファン・マーケティングへのご相談はこちら

事例から考えるUGCが注目されている背景4選

UGCが注目されている背景には、消費者の情報収集行動やブランドへの信頼の変化が挙げられます。ユーザーは、ありふれた広告よりも、実際の利用者の声に購買意欲を左右される傾向があり、企業はその流れを受けて、UGCを戦略的に活用する取り組みを強化しています。UGCマーケティングが注目されている社会的・市場的な背景を以下の4つに整理して説明します。

  • 企業発信よりユーザー発信の“信頼性志向”が強まっている
  • SNS普及とユーザーの情報共有・発信意欲の高まり
  • 消費者心理・購買行動が“第三者の声”中心にシフト
  • ファンマーケティングの重要性が増している

企業発信よりユーザー発信の“信頼性志向”が強まっている

現代の消費者は、企業が発信する広告よりも、第三者であるユーザー自身の体験や口コミを信頼する傾向が強まっています。SNSやレビューサイトに投稿されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、「利害関係のないリアルな声」として高い信頼性を獲得しており、購入判断に大きな影響を与えています。

広告が一時的な効果にとどまる“フロー資産”であるのに対し、UGCは半永久的にインターネット上に蓄積され、新たな顧客を引き寄せる“信頼のストック資産”となる点も評価されています。先ほど紹介したシャープのSNSコミュニケーション施策は、ユーザーの声をきめ細かく拾い上げることで、ブランドイメージの刷新と若年層からの信頼獲得に成功しており、この“信頼性志向”の好例と言えるでしょう。

SNS普及とユーザーの情報共有・発信意欲の高まり

スマートフォンの普及とSNSの多様化により、誰もが気軽に自身の体験や意見を発信しやすい環境が整っています。InstagramやX、TikTokなどのプラットフォームは、ユーザーが写真や動画、レビューを共有し合う場として機能しており、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の生成量は急増。この傾向は、UGCを活用したマーケティングが効果的になる土壌を形成しているといえるでしょう。

特に、ハッシュタグキャンペーンやフォトコンテストなど、参加のハードルを下げる施策はUGCの投稿を促進し、相乗効果を生み出しています。スノーピークでは、ユーザーの実際のキャンプ体験をSNSで共有してもらう仕組みを構築しました。ユーザー間の交流促進とブランド世界観の共有に成功しており、SNSとユーザー発信の力を活かした代表的な事例といえます。

消費者心理・購買行動が“第三者の声”中心にシフト

現代の購買プロセスでは、店舗や公式サイトでの接触よりも前に、ユーザーが既にInstagramやレビューサイトなどで他の消費者の投稿を閲覧し、評価や信頼を形成しています。実際に、Stackla社の調査によると、消費者の約79%が購入前に口コミをチェックするという結果があり、第三者のリアルな声なしには購買が成立しづらい時代となっています。企業が一方的に発信する情報では、消費者の警戒心を解きにくく、UGCが共感や信頼を形成するうえで中心的な役割を担っているのです。

キリンビールでは、独自のハッシュタグを用いてユーザー投稿を集積・紹介し、リアルな利用シーンを共有することでファン層を拡大。第三者視点の情報が購買心理を動かす好例といえるでしょう。

ファンマーケティングの重要性が増している

長期的なブランド成長には、一過性の広告以上に、ブランドファンのコミュニティ育成とファン同士の交流が重要視されています。UGCは、ファンが主体的に発信し、仲間と共感を共有する土壌をつくるための本質的なツールであり、ファンが創り出すブランド文化は、新規顧客の獲得やブランドロイヤリティの向上につながっています。

UGCマーケティングは、単なるプロモーション施策ではなく、ファンマーケティングの中核として機能する存在です。株式会社ファン・マーケティングでは、UGCを活用したコアファンの形成から、投稿促進、コンテンツの二次活用、分析・改善までを一貫して支援しています。ブランドの世界観に共感するファンの声を可視化し、企業と生活者の間に持続的な関係性を築くマーケティングを実現しています。マーケティングで課題を感じている企業様はぜひご相談ください。

株式会社ファン・マーケティングへのご相談はこちら

UGCをマーケティングに活用する方法

UGCは、以下の手順でマーケティングに活用するのがおすすめです。

  1. ターゲットを決める
  2. プラットフォームを選択する
  3. 企画を設計・実行する
  4. 集まったコンテンツを分析する
  5. 販促や商品開発に活用する

ターゲットを決める

まずは、UGCを用いたマーケティングを通じてどのような人の心理変容を促したいのか考えましょう。その際は、以下の点を考えるのがおすすめです。

検討点

基本情報

年齢・性別・住所・職業

趣味

映画鑑賞・サイクリング・ショッピング

価値観

慎重に判断する・品質のよいものを長く使う

UGCに対する態度

購入する際によくSNSを確認する・特定のSNSをよく使う

これらを踏まえて、3C分析やカスタマージャーニーの作成を行い、自社がUGCを通じてアピールしたいポイントやUGCを通じた顧客の心理変容を明確にします。

プラットフォームを選択する

次に、どの媒体でUGCを創出する企画を実施するのか決めましょう。媒体ごとに、投稿の仕組みや利用者層に特徴があります。ターゲットやUGCの対象にしたい商品・ブランドイメージを踏まえて、どの媒体が適しているか判断しましょう。

企画を設計・実行する

UGCが生まれやすくなる企画を設計・実行しましょう。たとえば、SNSのハッシュタグでキャンペーンを行うのは、取り組みやすい施策です。株式会社とりせんは、Xにて「#いっしょだと美味しいグルメ大賞」というハッシュタグを付けて、誰かと一緒に食べると美味しいものを投稿すると、ギフトカードが当たるキャンペーンを行いました。ハッシュタグを用いた企画は、商品やブランドの宣伝になるだけでなくユーザーのキャンペーンへの能動的な参加を促せます。

また、ユーザーコミュニティやファンイベントを通じて、UGCを生まれやすくすることもできます。ユーザーコミュニティは、既に商品やサービスを使ったことがある人と双方向のやり取りができるため、UGCを集めやすいという特徴があります。また、ファンイベントの実施は参加者の記憶に残りやすく、感想や体験の内容をSNSで発信しやすい傾向があります。

SNSにおけるUGCのイメージ

集まったコンテンツを分析する

どのようなUGCが集まったか分析しましょう。ポジティブなUGCとネガティブなUGCに分けたり、そこからさらに内容に応じて分類したりするとよいでしょう。ポジティブなUGCは、訴求観点として販促に活かせます。ネガティブなUGCは、商品の改善に活かせるでしょう。

販促や商品開発に活用する

最後に、販促施策や商品開発に活用します。具体的な販促施策としては、下記が挙げられます。

  • 自社の公式アカウントでUGCを再投稿(リポスト)する
  • 自社のオウンドメディアや広告に活用する

公式アカウントでUGCを再投稿すると、話題化につながることがあります。たとえば、消費者から堅くて距離の遠いイメージを持たれている企業が、UGCに直接言及すれば、意外性から話題を生むことがあります。再投稿は、投稿作成のリソースを削減できるといったメリットもあります。また、自社のオウンドメディアや広告に活用することで、商品に興味を持った消費者がUGCに触れやすくなり、企業や商品の信頼性を上げることで意思決定の後押しになるでしょう。

UGCを商品開発に活かすこともできます。たとえば、「商品の特定のパーツが壊れた」というUGCが多い場合、長く使用していると特定のパーツが壊れやすく、顧客体験を損ねていることが分かります。商品開発の段階では、実際に長期間使用してどのようなことが起こるか検証できなかったとすれば、この例はUGCによって気付くことができた改善点であるといえるでしょう。

このように、UGCは顧客接点を増やしたり話題を生んだりすることにつながります。しかし、一般の消費者に行動を促し炎上を避けながらポジティブな影響を生み出すには、経験やスキルが必要です。株式会社ファン・マーケティングでは、コンサルティングからクリエイティブ制作・運用まで、総合的なファンマーケティング支援を提供しています。コンサルタントやデザイナー、エンジニアなど各分野の専門性が高い人材が企業・顧客理解を深め、寄り添いながらサポートします。UGCを活用したマーケティングに興味がある企業様は、ぜひ株式会社ファン・マーケティングへご相談ください。

株式会社ファン・マーケティングへのご相談はこちら

UGCを活用する際の注意点

UGCは適切に活用することで大きなメリットがありますが、法律の確認を徹底し、ポジティブな内容のUGCだけではないということを覚えておく必要があります。また、多くのUGCを収集できたとしても、適切な媒体やタイミング、発信方法を選択をしなければ最大効果を得ることはできません。UGCマーケティングの実施を予定している場合は、専門的な知識と技術をもったマーケティング会社に相談することを検討しましょう。

法律に違反しないように注意する

UGCを自社のマーケティングに利用する際は、いくつかの法律や権利に気をつける必要があります。特に、以下の法律・権利に注意しましょう。

法律・権利

注意点

薬機法(旧薬事法)

医薬品と誤認される不適切な表現、販促を避ける※3

景品表示法

消費者が商品の情報について誤認する可能性がある表現をしない※4

著作権

著作者の許諾なしに著作物を二次利用しない※5

肖像権

人物が特定できる状態で撮影したり、メディアに公開したりしない※6

景品表示法では、「無果汁の清涼飲料水等についての表示」や「有料老人ホームに関する不当な表示」など、内閣総理大臣が指定した特定の表現に対する規制もあるため、注意が必要です。また、方法によってUGCの利用に著作者の許諾が必要な場合と不必要な場合があります。そのため、著作権について気になることがある場合は、文化庁が提示する著作権に関するお問い合わせ先に相談してみましょう。

ネガティブな内容が生まれることも想定しておく

UGCは、ユーザー自身の率直な感想や体験が投稿されるため、良い評価だけでなく、時には不満や批判的なコメントが含まれることもあります。こうしたネガティブな投稿に対しては、ただ削除したり隠したりするのではなく、誠実に向き合う姿勢が大切です。真摯な対応をすることで、かえって企業への信頼が高まり、ブランドの印象が良くなるケースも少なくありません。

また、否定的な意見の中には、商品やサービスを改善するヒントが含まれていることもあります。そうした声を活かすことで、ブランドの価値や顧客満足度を高めることにつながります。ネガティブなUGCを前向きに活用するには、専門のマーケティング会社に相談するのも一つの方法です。客観的な視点で分析し、改善や発信に役立てることで、よりよいブランドづくりにつながる可能性があります。

最適な方法で収集・活用する

UGCを効果的に収集・活用するためには、商材や業界、ターゲットによって相性のよいプラットフォームや発信手法を選び、質の高いコンテンツを厳選することが重要です。たとえば、Instagramは美容・ファッション商材と相性がよく、X(旧Twitter)はリアルタイム性や拡散力に長けています。UGCの収集にあたっては、ユーザーの同意を得ることや、著作権・個人情報への配慮を行った運用が求められます。

媒体や手法の選定に迷う場合は、最新のユーザー動向や関連法規を調査し、SNSのアルゴリズム変動やターゲットの利用傾向に合わせて、柔軟に施策を設計することが望ましいでしょう。また、UGC活用に特化したマーケティング会社へ相談することも有力な選択肢です。専門知識や運用ノウハウを活用することで、より効果的かつ安全で信頼性の高いUGC施策を実現することができます。媒体ごとの違いは以下の表をご参照ください。

特徴

Instagram

X

利用者数

6,600万人※1

6,700万人※2

年齢層

10~20代

10~20代

性別

女性が約6割を占める

ほとんど差がない

投稿の特徴

画像や動画が中心

テキストが中心

拡散力

小さい

大きい

UGCをマーケティングに活用するなら株式会社ファン・マーケティングへ

UGCは、消費者にとって身近な商品情報であるため、商品・ブランドの認知拡大や信頼性向上に役立ちます。また、消費者が自社商品を比較・検討する際に参考にできる情報が増えるため、よりよい顧客体験を提供できます。このように、企業と顧客両方にとって有用なUGCですが、活用方法によって思ったようなUGCを得られなかったり、扱いにくかったりします。そのため、UGCはマーケティングの経験が豊富な人材が活用することが、成功の鍵になるでしょう。

株式会社ファン・マーケティングでは、「企業のファンを育成する」ことをミッションに、コンサルティングからクリエイティブ制作・運用まで、総合的なファンマーケティング支援を提供しています。企業の商品やブランドに愛着を持ち、継続的に購入・応援してくれる顧客を獲得し、顧客の声を引き出す施策を実行することで、有用なUGCが生成される環境を作ります。UGCを用いたマーケティングでお悩みの企業様は、ぜひ株式会社ファン・マーケティングの無料相談をご利用ください。

株式会社ファン・マーケティングへのご相談はこちら

※1出典:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破,Meta,https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/

(最終確認:2025年12月04日)

※2出典:「X Corp. Japan 株式会社」への社名変更のお知らせ,https://x.com/XcorpJP/status/1860156376707911858?_fsi=kbFS6tJW

(最終確認:2025年12月04日)

※3出典:薬事法における広告規制,厚生労働省医薬食品局,https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000059731.pdf

(最終確認:2025年12月04日)

※4出典:よくわかる景品表示法と公正競争規約,消費者庁,https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/assets/representation_cms201_240806_05.pdf

(最終確認:2025年12月04日)

※5出典:著作権法,e-gov 法令検索,https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000048

(最終確認:2025年12月04日)

※6出典:著作権(ちょさくけん)・肖像権(しょうぞうけん)って何?,総務省,https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/safety/point2/sns/sns_03.html#:~:text=%E8%82%96%E5%83%8F%E6%A8%A9%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E5%8B%9D%E6%89%8B,%E6%A8%A9%E5%88%A9%E3%81%AE%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

(最終確認:2025年12月04日)

執筆者のプロフィール​

石橋 悠大 (いしばし ゆうた) ライター

株式会社ファン・マーケティングでコンテンツSEOの制作を担当。不動産や金融など幅広い分野の記事制作に携わっており、全体の構成を意識した執筆が強み。細かく分析して検証を繰り返し、これまで50本以上の記事を作成し、8割以上で高順位を取得した実績を持つ。

https://f-marketing.jp/

Contact

マーケティングの併走支援なら、
株式会社ファン・マーケティングへ

即日お返事!お気軽に お問い合わせ 弊社について知りたい方 会社概要ダウンロード
診断コンテンツ制作代行 サービス資料ダウンロード
無料でダウンロードする