メールマーケティング代行のサービス内容・費用相場・メルマガ手法
メールマーケティング代行とは、メールマーケティングに関する業務代行のサービスです。メールマーケティングを自社で始めようとしても、知見がなく何を考えればよいかわからなかったり、リソースが確保できなかったり、思うような成果が出なかったりします。そうした場合、メールマーケティングの代行会社に依頼したほうが、効率よく成果をあげることができる可能性があります。
メールマーケティング代行のサービス内容
メールマーケティングの代行内容は大きく下記4つに分けられます。
- 戦略設計
- 制作
- 配信
- 分析と改善
一部を依頼することもできますし、すべて代行できる会社もあります。それぞれの内容を以下で詳しく見てみましょう。
戦略設計・企画代行
メールマーケティングの基礎となるのが戦略設計と企画です。メールは身近なこともあり、簡単に思われがちですが、成果をあげるためにはきちんと戦略設計をすることが重要です。下記のような内容を検討します。
- メールマーケティングの目的
- KPI
- 「いつ」「誰に」「何を」「どのように(形式や手法)」配信するかの方針
- 方針に基づいた具体的な配信内容
この段階では、「こうしたら数値が上がるのではないか」といった仮説をきちんと整理しておくことが大切です。この仮説が曖昧だと、配信後の分析で施策の評価や今後の改善を検討しづらくなります。
成果が出ずに悩んでいる場合や、これから始める場合は、戦略設計・企画の段階から代行に依頼するのがおすすめです。
制作代行
制作業務は、メールを形作る全ての制作業務を指します。具体的には、下記が挙げられます。
- 構成案(ワイヤーフレーム)の作成
- コピーライティング
- デザイン
- コーディング
メール制作の費用や進め方は、メールの形式によって変わります。たとえば、テキストメールであれば文章のみの制作ですが、HTMLメールの場合、構成案(ワイヤーフレーム)の作成やデザイン、コーディングの工程が必要です。テキストメールは工程が少ない分費用も抑えられますが、HTMLメールと比べて訴求力は劣ります。目的によって最適な形式は異なるため、戦略段階で配信形式も決めると効果的です。
また、代行内容に、テスト配信まで含まれるかは確認した方がよいポイントです。メルマガは、メールアプリやデバイスによって見え方が異なるため、表示に問題がないか念入りにチェックすることが大切です。せっかく配信しても、見づらいとユーザーの満足度が落ちてしまいますし、正しく計測できていなければその後の分析ができません。
制作を代行する場合は、このテスト配信の確認も含めて品質を担保してくれる会社かどうかが、よい制作会社を見極めるポイントです。
配信代行
メール配信の業務を依頼することもできます。下記が主な代行内容です。
- 配信リストの作成
- 配信設定
- 配信予約
配信代行を依頼する場合は、依頼する会社が個人情報の管理をしっかり行っているかを確認しましょう。というのも、配信作業を依頼するということは、顧客情報が見れる状態にあるということだからです。このときの注意点については後ほど詳しく紹介します。
分析と改善代行
配信後の分析・改善業務は下記のような内容があります。
- 数値集計
- 配信所感作成
- 改善に向けた提案
メールマーケティングにおいては、この分析が非常に重要です。戦略段階で考えた仮説が正しかったのか、開封率やクリック率、CVRなどの数値をもとに分析します。その分析結果をもとに、次の施策を検討していくことで、成功法を見つけていくことが大切です。
代行にまかせるメリットとしては、プロの知見を得られることです。自社でやる場合、自社でやったことからしか分析できない一方、プロはこれまでの経験やノウハウを踏まえて分析・改善提案ができます。そうすると、成果が出る可能性がぐっと上がるため、短期間で成果を出しやすくなるといえます。費用はかかりますが、成果を重視するなら分析と改善まで代行にまかせるのがおすすめです。
メールマーケティング代行の費用相場比較
メールマーケティングの代行の相場は、企業に依頼するか、個人に業務委託するかで大きく異なります。
個人に依頼する場合
個人に依頼する場合は、1通あたり500円~2万5,000円程度が相場といわれており、ほかの業務についても時給1,000円~2,000円程度と考えると、費用は抑えることができるでしょう。一方、スキルセットは人によって異なり、十分な品質を担保できるかは依頼してみないと分からない点が多い事に注意が必要です。個人に依頼する場合は、十分な実績があるか、悪い評判はないか吟味する必要があります。予算が一定ある場合や、メールマーケティングに慣れていない場合は、企業に依頼したほうが安心かもしれません。
企業に依頼する場合
企業に依頼する場合、下記のように費用相場といってもかなり幅があります。また、メール配信システムの費用は別途かかるケースがほとんどです。
サポート内容 | A社 | B社 | 株式会社ファン・マーケティング |
---|---|---|---|
戦略設計・企画 | なし | 200万円/月 | 35万円/月~ |
1通あたりの制作 | 2.5万円 | HTML:5万~20万円 テキスト:5万円 | HTML:27万円~ テキスト:5万円~ |
分析・改善 | 100万円/月 | 10万円/月~ | |
ほかの打ち手の提案 | なし | なし | あり |
※当社調べ
上記の表を見て分かるように、相場といっても会社によって差は大きく、業務内容や品質も異なります。たとえば、A社のように、安さを売りに最低限の支援に留まる会社もあれば、B社のようにメールマーケティングに特化して手厚い支援をする分費用はかなり高い会社もあります。
また、メールマーケティングに特化したサービスを展開する会社もあれば、メールマーケティングに限らない打ち手の提案まで可能な会社もあります。後者であれば、メールマーケティング以外で発生したマーケティング課題についても併せて依頼できたり、メールマーケティングとの相乗効果で成果を最大化できる場合もあります。代行会社を選ぶ際は、打ち手の広さも視野に入れると、マーケティング目標の達成に向けて役立つでしょう。
株式会社ファン・マーケティングでは、上記で記載した費用感以外にも、支援の内容やご状況に合わせてお見積りをいたします。なお、メールマーケティングだけでなく、コンテンツマーケティングやLPOなど、10以上のデジタルマーケティングサービスを自社で展開しています。さまざまなサービスと併せて、メールマーケティングの効果をより高めるご提案も可能ですので、「費用感についてまずは話を聞いてみたい」「メールマーケティング意外以外にも打ち手を検討したい」という方は以下のリンクからお問い合わせください。
メールマーケティング代行のメリット
ここまで紹介したように、メールマーケティングの代行は一定の費用がかかります。自社運用のほうが短期的な費用は抑えられるかもしれませんが、代行のメリットはたくさんあります。今回は、なかでも影響が大きい下記2つのメリットについてまとめます。
- プロのサポートで問題解決がしやすい
- 担当者のリソース負荷を軽減できる
以下で詳しく解説していきます。
プロのサポートで問題解決がしやすい
メールマーケティングを代行する1番のメリットとして、経験や知識が豊富なプロの担当者にサポートしてもらえるという点が挙げられます。メールマーケティングは、いつ、どんな内容の配信をするかという戦略や、デザイン、コピーライティングなど、幅広い知見が必要です。メールマーケティング代行に依頼すれば、成功事例を共有してもらい、プロの経験や知見を活かした施策を実施することができます。自分だけでメールマーケティングを始めることに不安がある方や、運用がうまくいかず悩んでいる方におすすめです。
株式会社ファン・マーケティングには、デジタルマーケティングに精通したコンサルタントを始め、ディレクターやライター、校正者などで編成するチームで徹底的に寄り添いサポートします。「まだ情報収集の段階で、代行依頼すると決めていない」という方もお問い合わせいただけますので、小さなことからご相談ください!
担当者のリソース負荷を軽減できる
メールマーケティングは高速でPDCA※を回す必要があるため、それに比例して担当者の作業量も増えてしまいます。ですが、代行サービスを利用することで、担当者のメールマーケティング業務による負担を減らすことができます。メールマーケティング以外の業務にも、多くのリソースを割かなければならない担当者の方におすすめです。
※PDCAとは、Plan(計画)し、Do(実行)した後に、成果をCheck(評価)し、再びAction(改善)するという4つの過程を繰り返すこと
メールマーケティング代行会社を選ぶときの注意点
メールマーケティングの代行会社はサービス内容や費用感など、さまざまあります。とくに、成果を求めている場合は、下記のような点に注意しましょう。
- 戦略や企画に納得感はあるか
- 価格だけで選ばない
- 個人情報漏洩の対策をしているか
- 記事の正確性やチェック体制が整っているか
- 分析・改善まで行えるか
以下で詳しく説明していきます。
戦略や企画に納得感はあるか
メールマーケティングで効果を出すには、先程述べたように戦略が重要です。どんな顧客セグメントに、どんなコンテンツを配信するかを設計する戦略設計には、一定の知識や経験が必要です。だからこそ、戦略の提案を得意とするメールマーケティング代行会社に依頼することで、最短で成果を出しながら業務的な負担を減らすことができるでしょう。
株式会社ファン・マーケティングでは、戦略設計に特化したコンサルタントを始め、ディレクターやライター、校正者によるチーム体制でメールマーケティングを支援しています。まず話を聞いてみたいという方も、気軽にお問い合わせください。
価格だけで選ばない
メールマーケティングの成果は、コピーライティングや構成、デザインでの表現によって大きく変わります。メールは一般に普及しているのもあり誰でも作れると思われがちですが、メールマーケティングで成果を出すにはそれなりのコストがかかります。安さだけで選ばず、品質と費用のバランスをみて会社を選ぶようにしましょう。
個人情報漏洩の対策をしているか
本番配信業務を代行会社に依頼する場合には、代行業者に顧客情報や、配信ツールの管理画面へのログイン情報を共有しないといけません。そのため万が一、顧客情報が外部へ漏洩してしまったときに、会社の信頼を失うことになります。情報漏洩のリスクを完全に避けたい場合には、配信業務の依頼はせず、制作業務までを依頼することも1つの手です。
また配信代行を依頼する場合は、依頼先が「Pマーク」を保有しているか確認するのもおすすめです。Pマークとは「プライバシーマーク」の略称で、個人情報の取り扱いを適切に行っていると認定された企業に送られる証です。株式会社ファン・マーケティングは、Pマークを保有しており個人情報の取り扱いについて徹底した管理を行っております。
記事の正確性やチェック体制が整っているか
メルマガは、一度送ってしまうと修正できないため、配信する情報の正確性が重要です。誤ったリストに配信してしまったり、配信内容に誤りがあったりといったミスに気を付けなければなりません。もしミスがあった場合は、誤ったメールを送ってしまったリストに、お詫びのメールを送るといった迅速な対応が求められます。そのため、代行会社に依頼する際は、配信までのチェックがどのように行われているかを、事前に確認するのがおすすめです。
株式会社ファン・マーケティングでは、ディレクターによる制作業務の管理や、校正者による複数回の文章のチェック、入念なテスト配信などをチームで行っています。メールの制作や配信に不安がある方は、お問い合わせいただき、まずはお話を聞かせてください。
分析・改善まで行えるか
メールマーケティング代行を依頼する際は、効果測定をし、分析・改善といった運用代行までできる会社に依頼するとよいでしょう。メールマーケティングの分析や改善をするうえでは、知識を持つプロのアドバイスがあったほうが成果を上げやすいのです。また、制作や配信の業務だけでなく、分析・改善まで一社に代行を任せると、案件への理解が深まっているため、方向性や施策の齟齬を減らせます。加えて、複数社に依頼する場合と比べ、業務負荷の軽減につながるのでおすすめです。
株式会社ファン・マーケティングでは、戦略設計から制作、分析改善まで一気通貫でサポートすることができます。1社にまるっとまかせたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
メールマーケティングの手法
メールマーケティングとは、広義にはメールというツールを利用したマーケティング手法であり、大きくはメルマガ(メールマガジン)とセグメントメール、シナリオメールの3つの手法があります。
- メルマガ:全員に対し同じ内容を配信する
- セグメントメール:ユーザーの特徴や傾向を分類し、それぞれに最適な内容のメールを送る
- シナリオメール:ユーザーの行動を起点として、事前に設定した内容を自動配信する
「メルマガ配信だけやっている」という企業も多いでしょう。セグメントメールやシナリオメールは、メルマガ配信と比べ難易度が高く、ノウハウが必要です。特にシナリオメールは条件分岐によって配信内容を分けることもでき、内容によってはステップメールと呼ぶこともあります。
どの施策がよいかは目的や状況によって異なり、どう組み合わせるかも重要です。これはまさに戦略設計・企画の段階で検討することで、メールマーケティングのノウハウが必要です。
施策 | 施策概要 | 目的 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
メルマガ | 全リストに同じ内容を一斉送信する | 一方的な情報発信 | 大量顧客へ 一斉アプローチが可能 手間がかからない | 購入や問い合わせなど、行動変容を促しにくい(反応が悪い) |
セグメントメール | リストごとに送信内容を最適化する | 行動変容 | 反応(開封率やCTR)が比較的高い | 企画や戦略の 専門知識が必要 手間がかかる |
シナリオメール | ユーザーの行動を起点に事前設定した内容を自動配信する | 行動変容 | 反応(開封率やCTR)が比較的高い | 企画や戦略の 専門知識が必要 手間がかかる |
メールの形式
メールの形式は、下記3つあります。どれにすべきかは目的や状況によって異なります。
- テキストメール
- HTML形式のメール
- リッチテキストメール
以下でそれぞれ見ていきましょう。
テキストメール
テキストメールとは、その名の通り、文字だけで構成されたメールのことです。メリットと注意点は下記が挙げられます。
【メリット】
- デザインやコーディングが不要
- 制作コストが低い
【注意点】
- 文字の装飾や記号、改行などで見やすく構成する必要がある
- 開封率は計測できない
- 視覚での訴求はできない
- コピーライティングのスキルが必要
【テキストメールがおすすめなケース】
- コストやリソースがない
- 単純なお知らせの場合(何かを訴求する必要がない場合)
- フォーマルな内容の場合(規約変更や謝罪を含む内容など)
HTMLメール
HTML形式のメールとは、Webページを作成する言語であるHTMLを活用して作られたメールで、文字の大きさやフォントを変えたり、画像を差し込んだりすることができます。
【メリット】
- 視覚表現ができる
- 開封率を計測できる
【注意点】
- デザインやコーディングの作業が必要
- 制作コストはテキストメールより高い
- 可能な表現や要素が多い分、目的にあった構成が必要
- 受信者の環境によっては正しく表示されない場合がある
- 配信数が多過ぎるとサーバーに負荷がかかる場合がある
【HTMLメールがおすすめなケース】
- 視覚表現でないと伝わらない場合
- 何かを訴求する必要がある場合
- 開封率を計測したい場合
- デザインやコーディングのリソースがある、または外注できる場合
リッチテキストメール
リッチテキストメールとは、HTMLメールでありながら、あえて文字要素中心にした形式です。HTMLメールなので、文字のサイズや色を変えたりでき、テキストメールと比べて訴求力を高められつつも、デザイナーの手を使わないためコストを抑えられます。
【メリット】
- テキストメールより訴求力が高い(文字の強調ができる)
- HTMLメールよりコストを抑えられる
- 開封率を計測できる
【注意点】
- コーディングは必要
- 文字の装飾や記号、改行などで見やすく構成する必要がある
- 視覚での訴求力はHTMLより劣る
- 受信者の環境によっては正しく表示されない場合がある
- 配信数が多過ぎるとサーバーに負荷がかかる場合がある
【リッチテキストメールがおすすめなケース】
- 予算やリソースはないが、訴求力を高めたい場合
メールマーケティング・メルマガ代行のお問い合わせを随時承ります
株式会社ファン・マーケティングでは、メールマーケティングに関する資料請求やお問い合わせを随時承っております。また、30分ほどのお時間をいただければ、資料請求で送付する資料には載っていない事例もご紹介できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
株式会社ファン・マーケティングでは、以下のご質問をよくいただきます。
- どの業界でのメルマガの支援実績がありますか?
- メルマガが上手くいかない...どうすればよい?
- 株式会社ファン・マーケティングの強みは?
以下で詳しく見ていきましょう。
どの業界でのメルマガの支援実績がある?
株式会社ファン・マーケティングは、教育、不動産、ECなど幅広い業界でのメルマガの支援実績があり、年々ご支援させていただく業界は増加傾向にあります。また、株式会社ファン・マーケティングでは、複数のデジタルマーケティングサービスを提供しているため、メルマガ以外では、金融や美容、保険、人材など、さまざまな企業様の支援実績もございます。
メルマガが上手くいかない...どうすればいい?
メルマガが上手くいかない理由は、必ずしもメール業務領域に原因があるとは限りません。たとえば、問い合わせや購入をメルマガの目的としている場合、メルマガ自体ではなく、メールから遷移したあとのサイトやLPに改善点がある場合もあります。メールだけでなく、視野を広げ、ほかに改善の余地がないか探すとよいでしょう。
株式会社ファン・マーケティングではメールマーケティングだけでなく、サイト制作やLPOにも対応でき、さまざまな手法でマーケティング支援を提供しています。そのほかにも診断コンテンツやコンテンツSEOなど、課題に応じた施策のご提案をさせていただいています。
株式会社ファン・マーケティングの強みは?
株式会社ファン・マーケティングの強みは、成果を出すまでのPDCAを高速で回せることです。当社の事業領域は、戦略設計から分析・改善まで一連となっており、コンサルタント、プランナー、ライター、エンジニア、デザイナー等、必要なスタッフがそろっております。そのため、企画と制作のスタッフ間で綿密なコミュニケーションを取ることができ、戦略と制作物の一貫性を保つことができます。また、分析の結果、改善が必要な際にも、すぐに社内で反映することができるため、効果が出るまでの仮説検証を高速で行うことができます。